年間のべ20回ほど歯科クリニック様に片付けサポートに入る中で、よく見かける光景があります。
悩みはどこも共通なのか、「あれ?デジャブ?」と思うことも多々あります。
不用品として出てくるものや、スタッフさんの日々の悩みまで…。
今回は「歯科の片付けでよくある場面を5つご紹介いたします。
きっと「うちも同じ…」と共感いただけるのでは⁉
現場からお届けいたします!
最後までご覧くださいませ♪
歯科片付けあるある5つ
①在庫の在庫がある
物販商品や、よく使う消耗品などでよく起こるんですが、歯科全体で見直してみると、あちこちから同じ商品が出てきてきます。
「こんなにあったの⁉」と驚かれることが少なくありません。
なぜこのような状況になるかというと、
とりあえず入れておいて後から見直していない
発注数が実際の使用数より多すぎる
といった原因でおこります。
同じ商品が使う以上にあり、しかもいつ届いたのかわからず、状態が悪く使えないことも…。
もったいないことです。
②誰も使ったことのない資材が出てくる
全部出してみると、実に様々な種類の製品や資材があることに気づきます。
そこから1つ1つ見直してみると、「これ誰が使ってるの?」「先生じゃないの?」「使ってないよ」といった会話が多数繰り広げられます。
主役不在のものを目の前にして、一体いつ、どこで誰が何のために購入したのか…
そんなミステリーな状況に。
使用物品が変わる時に今までのものを整理していない
きっとその時は理由があって取り入れたと思うのですが、治療も診察も年々新しくなる度に必要なものが変わるため、見直されることがないとたまっていく一方になります。
患者様に定期健診の大事さを伝えることと同じように、職場が健康かも定期的に見直しが必要です。
③昔のユニフォームが残っている
継承医院でよく出てくるのが「昔使っていたユニフォーム」です。
新しいものが届いた際に、洗い替えとして残しておこうとなりますが、何年もスタッフルームのロッカー上に箱に入れられたまま、ほこりをかぶっている状況がほとんどです。
ほこりをかぶるほど使っていないのであれば、洗い替えがなくてもなんとかなるということ。
役目を終えたものを「いつまで残す」が決められていない
ユニフォームに限らず「一旦処分保留」と決めたものに関しては、「いつまでに決定」までセットにしておくことで、余白ある空間を維持しやすくなります。
④スタッフのためにと揃えた本を誰も読んでいない
先生がスタッフのためにと購入している毎月の専門誌や書籍の数々。
本棚に置かれていても、だれも手に取った形跡がないまま数年が経過している、ということもよく見かけます。
先生の愛が一方通行…ちょっと切ない場面です。
本があることをスタッフが気づいていない、知らない
読んでいいかもわからない
本棚に置いていても、「読んでみてね」といったアナウンスがなかったりと情報共有されていなければ、手に取ることもその本の存在すら知らないかもしれません。
置かれているだけのパンフレットと同じ。きっかけがないと触れる機会がないのです。
そもそも、その本は必要でしょうか?
どんな時に活用できそうでしょうか?
また、専門誌は情報がどんどん古くなるので、期限を決めて保管することをおすすめします。
⑤物販商品が多すぎて把握できていない
先生がスタッフさんに一任している場合、歯科衛生士さんが患者様に勧めるのが多いと思います。
この時、スタッフ間でも商品に対する知識がバラバラだったり、お気に入りのものがあったりと、標準化されていないと、余分に在庫を持つ状況になりやすいです。
そもそも本当にその商品が必要なのか見直す機会がない
何がどれだけ売れているのか把握できていない
歯科に物販は必要なのか、必要であればどんな商品が患者様に勧められるものなのか、年に1度は物販会議をいかがでしょうか。
働きやすい職場になるために大事なこと
片付けは業務の一環である。
まずその意識が大事です。
そして、使うものと使わないものが混じることで、片づけにくい職場になっていきます。
片づけやすく動きやすい環境にするには、「誰でも元に戻せる仕組み」が必要不可欠です。
これには「片付けのセンスがいる」といった個々の能力は必要ありません。
再現性高い誰でもできる片付けノウハウが必要なのです。
スタッフの負担を減らす取り組みを
しかし、本職とは違う「片付け」を仕組み化するのは、現場のスタッフには負担が大きすぎるもの。
また、スタッフによって片付けに対する認識の違いから、足並みがそろわず片付けがとん挫することも大いにあり得ます。
しかも、「片付け」は仕事で評価されにくい。
この問題を解決するには、
専門知識を持ち医療現場経験のある片付けのプロを、第三者として外部講師で入れること
で、スタッフ全員の共通認識の構築と歯科全体の片付け作業が短時間で行えるようになります。
『餅は餅屋』という言葉がありますが、歯科医にも専門科目がありますように、片付けの講師も得意分野は違うので、悩みに応じたプロのご活用をご検討ください。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「【実録】歯科の片付けでよくある場面5つ」をお届けしました。
ドキッとされた方は1日も早い改善を。
片付いていない歯科のままでいることは、虫歯を放置するのと同じです。
ほおっておいても治ることはありませんし、放置すればするほど完治するまでに時間もお金もかかりますよね。
医療現場も同じく、一時的に荒れても元に戻せる、どこに何があるかわかる空間であることで、貴重な人材流出を避けることにもつながります。
片付けは学ぶ時代です。
1人1人の能力に頼るのではなく、だれでもできる再現性の高い片付けメソッドで、快適な職場環境を具体化することをおすすめします。
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