子供部屋がモノで散乱している…。
ため息つきながら部屋を片付けたら、子供から「勝手に部屋を片付けないで!」と怒られて
「あんたが片付けないからでしょうが!」と親キレる
そんな状況、よく聞いたり体感したり結構あるあるではないでしょうか。
でも我が家では片付けで子供とぶつかることはほぼないんです。なぜか。「コミュニケーション」を大事にしているから。
今回は「子供が片づけない」ことで親子喧嘩にならないための解決のヒントをお渡します。昭和世代の親御さんにぜひ読んでほしい内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
親が子供の部屋を片付けることは、実はよくない!?
子供ってすぐ散らかしますよね。あれもこれも出しっぱなし。机の上に本やプリントとが山積み。ゴミは床おき。
「片付けなさい!」「掃除しなさい!」
そう怒る親御さんは少なくないもの。
「こんなに荒れてもう、片づけちゃおう」そんな風に親が子供の場所や部屋を片付けることも多いかと思います。
でも、
「親が子供の部屋を片付ける」ことは、できるだけ早いうちにやめた方がいいんです。
むしろやめてあげてください。
子供のために。
そんなお話をするとえっ…?といった表情をされる、特にお母さんは少なくありません。
「だって、片づけられないんですよ」
「部屋、きったないんですよ」
「親が子供の部屋を片付けて何が悪いんですか?」
もしそう感じているとしたら、こちらの記事をご覧ください。
「オレの部屋、勝手に片づけないで」思春期の子どもの”文句”にうまく対応する親の”切り返しフレーズ”
「おうち性教育はじめます 思春期と家族編」の一部がこちらで読めます。
親に掃除されて文句を言うのは「大切」なこと
こちらの本の中で、「親に部屋を掃除されて文句を言うのは「大切なこと」と書かれています。
されたことやされることに対して、「No」「いやだ」といえることは子供が性犯罪やデートDVなどの被害にあわないために重要なこと。
部屋の掃除と性犯罪を同列に並べるのは、ちょっと違うと思うかもしれませんが、
「普段からなんでも話してね」といいながらも「部屋を勝手に掃除して何が悪い」と子供の意見を聞かず親のやりたいことを通していたら、そこに信頼関係は生まれるでしょうか。
自分が不快に感じていても「あなたのためにやっている」と善意からで断れなくてNOと言えない、言いなれていないことで、自分の判断に自信が持てなくなり、相手の意見を優先して自分を傷つけることを選んでしまう。
…生きづらさにつながります。
NOをいうのも受け入れるにも家庭での練習が必要で、その選択には責任を担うことを伝えることが大事だと本で描かれています。
親が片付けできることが大事
誰だって、自分の意志を無視されて持ち物や部屋を片付けられるのは嫌なもの。
だからといって片付けしなくていいというわけではなくて、本人が片付けできるように
サポートするのが親の役目です。
そのためには、親がまず片付けができること。
一時的に荒れても自分の力で元の場所に戻せることを普段から実践することで、一方的に「片付けなさい!」「片づけないと捨てるよ!」といった双方傷だらけのコミュニケーションから解放されることにつながります。
また、片付けに「性差」は関係ありません。男だからできない、女だから家のことをする、それこそこの価値観を真っ先に処分してください。
片付けは、「使った人が片づける」。脱いだ靴下をそのままにしておくのは男の子だから、ではありません。「脱いだ靴下を洗濯機に入れる」という習慣がないだけです。
料理も起業もそして片付けも、自然発生的にうまくなるものではありません。
そこに再現性がなければ、子供に伝えたところで理解できず混乱するだけになります。
うまくいくにはうまくいく方法を学ぶこと。
全部自分でやろうとせずに、白旗上げて手を借りて、知識と実践で繰り返す。
不毛な昭和の価値観をしゃっと手放して、お互いを尊重できる選択を渡していくことが
私たち大人ができることなのだと思います。
いろんな思い込みを手放そう
今回ご紹介しました「おうち性教育はじめます 思春期と家族編」は生殖のことだけでなく、生きていく上で大切にしたいことや昭和世代の思い込みを軽やかに書き換えてくれる
とっても素敵な良書です。
一家に一冊、ぜひ。
Noといえる、そして受け入れることができる信頼関係を築くきっかけになりましたら幸いです。