大きな災害があってライフラインが止まったら、あなたはどんな食事を用意しますか?
そしてそれは家族みんなができますか?
今回、先日の震災から「食事」について考えてみました。
開催された当日の様子と参加者さんのご感想をお伝えします。
ゆるっと防災部というグループを作っています
私の片付け講座や片付けサービス、起業サポートにお申し込みをされた方を対象に「ゆるっと防災部」というFacebookグループを作って早4年。
自宅防災を平時の今からゆるっと備えていきましょう、という趣旨でメンバー内で、自宅防災のアイデアなど発信する場所になっています。
2024年1月現在、70名の方が参加くださっています。
今回、【地震直後から3日間ライフラインが止まった状況で、自宅避難での食事】を今ある食材の中で組み合わせを考えるオンラインイベントを開催しました。
当日の様子
私を含めて当日6名の方にご参加いただきました。
ワークショップでは、余震が続きライフラインが止まった中で3日分の食事を実際参加者全員で考えます。
まず、今何があるかを書き出してから3日分のメニューを考えることにしました。
お一人ずつ発表し、気づいたことを伝え、参加者皆さんからもフィードバックをいただきます。
どんなものを食べる?
家族構成やお住まいの地域によっても、備えているものが違ってきます。
参加者さんのメニューを一部ご紹介します。
Aさん
1日目は残り物から食べる。お昼はパンとハムとヨーグルト、夜はアルファ米と冷凍食品を自然解凍しておかずで食べる
Bさん
朝・夕はパッククッキングでご飯を炊く、お昼は麺類で固定
Cさん
季節柄おもちがあったのでそれを食べる。お菓子を普段食べないからストックがないことに気づいた
Dさん
ちょうど白菜があったので塩や麺つゆで浅漬けにしておく。ごはん…アイラップで炊けることをやってないことに気づいた
Eさん
1日目はすぐ食べられるものでしのぐ。あんこが冷凍してあったので解凍できたらおもちをやいて一緒に食べる
山田
1日目はあえて料理という料理をしない。お湯を沸かすぐらいでできるもので食べる。果物がないことに気づいた…。
実際ワークをやってみると、
「意外と食材があることに気づいた」「やろうと思ってやってなかったことに愕然とした」「タンパク質や乳製品が足りないなと思った」など、
沢山の気づきと発見があったようです。
実際私もやってみた
オンラインワークショップ開催後に、「アイラップでご飯を炊く」を久々にやってみました。
アイラップとは、食品保存だけでなく冷蔵や冷凍、そして加熱にも対応可能のビニール袋です。
アイラップはこちら☟
アイラップを使ってごはんを炊く方法はこちらを参考にしました↓
実際の炊き上がりとしては、「かため」で普段食べている土鍋ご飯の仕上がりとはちょっと…、という印象でした。
別日に白米で水多めで炊いてみましたが、あまり印象が変わらなかったので「あたたかいごはんをたべる」というゴールは達成できるということは学べた気がします。
あと、ガスに30分以上かけるのはカセットボンベを大きく消費するため、シャトルシェフのような保温できる鍋があると、ガス消費の節約と保温調理で料理ができるので大いに活用したいと思いました。
我が家のシャトルシェフは10年選手ですがいまだ現役でめちゃくちゃあたたかく保温してくれます。
すごいぞサーモス!!
一家に一台おすすめします。長時間保温できるお鍋です☟
参加された方のご感想
やったことのないことは選択肢にも上がらない。
生き抜く知恵は持っているに越したことはない!はず。
山田 明日美ん♡
貴重な時間を作ってくれてありがとう
やらないといけない気持ちはありますが、どこかに大丈夫と思ってしまう自分もいるので、こういった機会があると見直せます。
我が家の問題点は圧倒的に「水」だと感じました。
母から、隣の家に井戸があるから大丈夫などと昔から言われていて、勝手に大丈夫だと思っていました。
しかし、それを確認したことがないし、使わせてもらえるのか?飲み水として大丈夫なのか?
(中略)
食品のストックも、田舎ならではで野菜や米などはいくらでもあるのですが、それらはすべて調理を必要とするものばかり・・・。
大量に水が必要なので、野菜の泥を流すくらいなら近所の川に行くのかなぁなどと思いました。
冷蔵庫の中身をまず書き出す。
こんな簡単なことだけど、これを災害時に冷静にできるかどうかって大切なことだと思いました。
果物を買ったり、缶詰やぜんざいのストックをしておきます!
開催後、Instagramストーリーズにあげていただいたご感想↓
私も気づきと発見しかありませんでした…!
ご参加ありがとうございました。
学校や避難所での調理の仕方についてのご提言をいただきました
そして、今回参加された方の中に管理栄養士の方がいまして、貴重なご意見をいただきましたのでこちらでもご紹介させていただきます。
私がこのような機会にいつも気になるポイントは、家庭での調理ではなく、学校などの避難所での調理です。
食中毒などの二次被害を避けるためには、最初に衛生的な作業動線を考えた調理を行うために区域を仕切る必要があります。(衛生区域と非衛生区域)
食材が一方通行で流れるようにし、食材を扱う人も同一人物が下処理から調理をするのではなく、役割分担をすることで効率的衛生的に調理ができます。
小学校の家庭科室などで大人数分の調理を行う場合、それを指導できる人材がいるのかがいつも気になります。
以前、避難所ではないのですが、こども食堂の場面でおばちゃんが素手で盛り付けしてて「ありえん!」と思ってしまったので。
避難生活で食中毒を出してしまったら、大変ですから。。。
この視点は全然ありませんでした。
もし私やこの記事を読んでくださるあなたが避難所での調理をする際は
調理する人も分ける
をまず最初に決めておくことを覚えておきましょう。
Kさん、貴重なご提言をありがとうございました。
寄付のご報告
1月14日に開催しましたオンラインワークショップの参加費(5人+山田分)12000円を「石川県令和6年能登半島地震災害義援金」に寄付いたしました。
石川県ホームページの災害義援金の受付はこちらを参照ください⇩
ワークショップについてのお知らせ
次回は1月28日(日)13時~14時30分でオンライン開催いたします。
最後の開催になりますので、興味ある方はぜひ一緒にやりましょう!
見てるより書くだけでもその後の行動に大きくつながりますよ!
※開催終了しました。ありがとうございました。
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